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大和に乗った祖父

先日祖父が亡くなった。

晩年は呆けてしまい孫の顔も分からない事もあったが
戦争の時代に生きた祖父の話しを聞いておきたくて
実家のある萩に何回も通ったのだが
戦争の体験談の話しになると、とたんに記憶がはっきり
するみたいで嬉しそうに昔の話しをしてくれたのを思い出す。

image40.jpg

祖父の名前は実は戦艦大和の生存者名簿に載っている。
しかし実際は祖父は大和には乗れなかった。

学生だった祖父は志願兵として大和に乗り込む事となっていた。
山口での出航まで時間があるからと一緒に乗船する3人で
友人の実家の呉に出掛けてから戻ってくると
大和は当初の出航時刻前に出航してしまったのでした。
あわてて次の乗船場所に行ってみたが
極秘任務を背負った大和には途中乗船させてもらえず
情報漏洩しない様に祖父たち3人は横浜で軟禁されていたそうです。

終戦をむかえて大和が沈んだ事を聞かされた祖父たちは
生きながらえた自分たちをずっと恥じている様でした。

実際に乗船していれば船底での作業をしていた祖父は
沈没の際に絶対に生き残れなかったでしょうし、
情報漏洩を嫌った軍部の意向が無ければ
乗っている事とされて大和の生存名簿への記載を
されている汚名も無かったかもしれません。

しかし、祖父が死んでいたら自分はこの世に生を受けていません。

そんな乗り遅れた3人も祖父以外はみなさん他界されていました。
そして晩年痴呆だった祖父は幻覚をよく見ていたらしく
大和に乗った2人の友人が早く一緒に乗ろうと迎えに来る
幻覚をみていたらしいです。

そんな激動の時代を生きて、
葬儀にはたくさんの方に見守られて旅発った祖父。
新たなる旅路に祖父が念願の戦艦大和に乗れて
満足した顔をしていてくれる事を願うのでした。

そして自分は祖父から聞かされた戦争での事実を
少しでも後世に正しく伝えていける様にしたいと思います。


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